凍結による給排水管破裂
こんにちは、ホームチェッカーです!
3月も下旬を迎えますが、
まだまだ雪が降り続いている地域も多いです。
前回のブログでは落雪と火災保険申請についての記事を書きましたが、
今回も引き続き雪害である“凍結による給排水管破裂”について書いてみようと思います。
・給排水管が凍結する原因
給排水管凍結の現象は特に冬季に多く見られ、以下のような条件で発生しやすくなります。
1.低気温:気温が-4度以下になると、給排水管の水が凍りやすくなります。また風が当たりやすい場所や日陰などでは、より高い気温でも凍結する恐れがあります。
2.断熱材の不足:給排水管が適切に断熱されていない場合、外気の影響を受けやすくなり凍結する恐れがあります。
3.水の流れ:寒い時期が続く際に、旅行や出張などで数日家にいないときに給排水管内で水が流れる機会が少なくなることも給排水管凍結の原因になる場合があります。
・給排水管が凍結したことで起こる被害
【給排水管の破裂】
凍結による給排水管破裂とは、寒冷な気温により水道管内の水が凍り、その膨張によって給排水管が破裂する現象を指します。
水は凍結すると9%程度体積が増加します。凍結した給排水管は水の流れを妨げるため、家庭や施設での水の供給が停止する場合がございます。
給排水管内には常に水が満たされており、ポンプによる圧力がかかっています。その給排水管内に満たされた水が凍ってしまうと、給排水管内の体積が増え、給排水管が耐えられる膨張率を超えてしまい、最終的に給排水管が亀裂を生じたり破裂してしまうというわけです。
そして、給排水管破裂を放置すると内部の氷が融けた際に水が一気に噴き出し、水漏れ被害につながっていきます。水道代が高くなるのはもちろんですが水が出続けるため、壁や床のカビの発生や床下浸水が起こり、集合住宅の場合は階下の住宅にまで被害が及ぶ恐れがあります。
給排水管が仮に折れてしまった場合には水が供給されなくなるので、修理するまで水の使用もできなくなります。
これらの凍結による給排水管破裂については火災保険の適用範囲内である可能性がございます。
加入している火災保険に「給排水管/水道管凍結修理費用保険金」の特約が含まれている場合、建物の専用給排水管凍結の修理費用が補償される場合があります。しかし、「給排水管/水道管凍結修理費用保険金」の名称は保険会社によって異なる場合がございますので、どのような名称が使われているかは保険会社に確認が必要になります。
対象範囲は保険会社の契約内容によって異なるため、
まずは当社へご相談ください。
では実際に当社のサポートで火災保険適用に至った、給排水管の凍結破裂による漏水被害のケースを紹介していきます。
【地域】
長野県 旅館(Ⅿ構造)
【被害】
給排水管の凍結による漏水事故
【主な被害場所】
給水管 / ライト / ロールマット
【給付金額】
¥2,387,677-